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幸福の王子

先日三鷹にある点滴堂という本屋・ギャラリー・喫茶店へ行った。たま〜に行くのだ、ギャラリーはほぼ毎週変わるし、おいてある本もある種の法則じゃないけど見る人が見ると「あぁ」って感じになる。実はその中には結構持ってる本も多い。要するに似たテイストで揃ってるんですね。
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実は一時期やっぱりというか、オスカー・ワイルドにはまっていた時期があって、それもほんの一瞬だったのだけど、渋谷の怪しいDVD屋で本人が出演してるという怪しいDVDを買った事もある(結構高かった、画像が悪くてなんだかよくわからなかった気がする)。でもこれは子供向けだと思ってスルーしていた。翻訳が曾野綾子とあったのが気になって、「そういえば読んだ事ないような気がするな」と思って買ってみた。

読んでみて最初の感想は「つばめが可哀想」だった。王子様は生前好き勝手しまくってもうしたい事もないのだろう。でもつばめはこれから仲間の待つ場所へ向う予定だった。人がいいばっかりに人生(つばめ生?)狂わされてしまった感じがした。
でもよく考えるとこのつばめもそれまでいろんな場所に行って楽しんで来たのだろう。王子様に感化されてしまったと言えばそれまでだけど、そこで普通は「幸福な王子」というタイトルの話が「幸福の王子」になってることに気付いた。そうそう、「幸福の」だから王子もつばめも生きるんじゃないかな。幸福な、だったら「つばめはそうでもないじゃん」と言いたくなる。でもつばめもとても「幸福のつばめ」だったんだよ。まぁ言葉遊びみたいでいやだけど、少なくともつばめは死ぬとき幸福の中にいたよね。

とても現実的な事を言えば、町中に立っている銅像、そこにはめられていた高価なルビーやサファイアがなくなったら「窃盗!」と警察が動いたり、貧乏なはずの人が分不相応な純金を換金しに来たら「怪しい!」と思われたり、そういう騒動が起きるというものだ。おとぎ話ですから。そしてワイルドはホモですから。女性が出てこないのは彼の理想の世界ってことでしょうか。
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by overrising | 2014-09-09 12:36 | 戯言 | Trackback | Comments(0)