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bunkamura / ルドンの黒展

 たまに何か見ようとするとこのところ毎度bunkamuraになってしまう。行きやすいというのも大きいけど、昔の西武(後セゾン)美術館(池袋にあった、今はもうないみたいだ)にちょっと近いチョイスの仕方がある点も大きい。いや、私は西武美術館が大好きだったのよ。あそこの隣のショップも変なもの満載で大好きだったけど、当然一般的ではないので日本経済の衰退とともになくなってしまった。あれはもう、堤清二さんの趣味みたいなもんだったから、特に日本人作家の展覧会なんてその会場にいる間私一人だったことすらあったもの。あ〜ゆ〜のができたってのはゆとりある時代だったんだなぁ。もう経済ひっ迫してるとそれどころじゃないもんね。まぁそんな『一般的でない、むしろ前衛』なものを展示していた西武美術館だが、それでも海外有名アーティストだと(内容がどうあれ)大勢の人が見に来ていて不思議な感じだった。
 そしてbunkamuraのルドン展も当然盛況だった。有名人に弱い日本人を象徴してる気がするね、いや、私も人のことは言えないけど。
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 ここに展示された殆どの作品がリトグラフ。他の技法の作品はすごく少ない。数少ないカラーのもので、一番最後に展示されていた花の絵が2点あって、私はそれをずっと(美術書とかで見て)油絵だとばっかり思っていたのだが、実際はパステル画だった。それがちょっとした驚きというか、質感が自分の想像と全然違っていたので、やっぱり実物見てみないことにはなんとも(本だけでは)話にならんのだなぁという思いを改めて強くした。いや、ルドンの花の絵が大好きなもんで。ここでも指摘されていたけど、モローの影響が大きいと思う。モローはもっと緻密、ある意味神経質なまでに細いけど、それをもっと大ざっぱにしたみたいな印象があるのよ、ルドンには。私はとにかくモローが大好きなもんで、ルドンはそれ程でもないんだけど、なんか自分に近い(あっちは迷惑だろうが)感じがして。例えて言えばモローはAB型でルドンはO型、こういう風にしたいけどそんな細いことやってらんね〜やべらんめ〜、と思っちゃうのよね、O型の私は。それをルドンに感じてしまう、彼の絵を見るとなんかこう、ちょっと・・・、ねぇ、今私と同じ事考えたでしょ?みたいな。え? 失礼千万? そりゃまた失礼しました(植木等風)。
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う〜ん、なんか変になってきた。 ところでbunkamuraの中のドゥ・マゴに久しぶりに入った。できた当初は面白がって何度か行ったけど、ここも休日は美術館に来た人、映画に来た人、シアター・コクーンで観劇した人、更にオーチャードホールでコンサート見た人、そういう人達は行きに帰りにbunkamuraや東急本店近くのカフェなどで一休みするわけだからねぇ。本日の季節の果物のタルトはいちじくのタルトでした。ちょっと小さ目だったけど、やっぱりいちじくは美味しいね〜。
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Tracked from 神変紅丼 at 2007-08-07 17:10
タイトル : 誘惑の、Les noirs de Redon。
Bunkamuraザ・ミュージアムへ、『ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち』をみにいってきました。 炎天の真昼に文化村通りを歩こうと思う方もそんなにいらっしゃらないのか、会場たいへんにすいていまして。 ヒートアイランドな東京の、わけても鬱陶しい渋谷の人混みのなかを歩いてきて辿り着いたここは、とても静かで、井戸の底のようにさみしく、ひんやりしています。 「黒」を謳うだけの事はあって、会場あますところなく真っ黒です。自分自身も黒を着てくれば良かったと、ちょっと後悔しました。 ...... more
Tracked from 揺りかごから酒場まで☆少.. at 2007-08-07 22:40
タイトル : 日記
よく考えたらブログって日記だった。 今年はあれか、象徴主義とか表現主義とかそのへん(だいたい知識がいいかげん)が流行なのか???印象派の怠惰な色調に飽きたらすぐにルドンの黒の時代(まねしてらくがきしまくったおぼえがある、ちなみに数年前数点だけ日本橋三越でもやってた)特集。そして秋にはまたまたやってくるムンク!大々的にやられるのは何度目??どんだけ~ムンクは英字表記だとミュンシュになります。だからアルザスに生まれてたら棒振ってたかもね(いいかげん)ムンク長生きだし、でもなんか勘違いしてたみたいなん...... more
Commented by red_95_virgo at 2007-08-07 17:20
こんにちは。
ルドンについてのエントリにトラックバックありがとうございます。
自分も昨日みてきましたので、そちらのほうでお返しさせていただきました。

今回は黒がメインの展観でしたが、パステルで描かれた作品も大好きです。
一見極彩色の美しい花ではあるんだけれど、花瓶だけ不吉に真っ黒だったり、背景がなにも無い世界だったり、みているうちに些か不穏な気分になったりもするあたりがやはりルドンだな、と感じます。

えっと、自分はA型ですが、ルドンの絵をみていると自分と同じような気質を感じてしまいます。
他人にはわからない秩序の行き届いた緻密な世界を構築しながら、ぎりぎりのとこで詰めを放棄する、みたいな部分ですが。
やっぱり好きな対象には自分を投影してみたくなる、という事でしょうか(笑)。
Commented by overrising at 2007-08-08 10:18
コメントありがとうございます。あとでゆっくり読みに行かせていただきますね。
不気味さが魅力、というのは本当に賛成です。私は不気味なものばっかり好きな気もしますが。
やっぱり「似てる」「共感できる」なんて勝手な思い込みなのかもしれませんね・・・。すいませんでした。
by overrising | 2007-08-06 12:45 | 戯言 | Trackback(2) | Comments(2)