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音古痴新 overrising.exblog.jp

音楽中心に


by overrising

やっと見てきました / かいじゅうたちのいるところ

実は金曜日に某映画館で21時というのを見に行ったら、サイトには確かに載っていたのに窓口で平然と「今日は21時の回はありません」と言われてしまった。次の22時だと友達が電車に間に合わないというのでやむなく中止。そんなこんなでやっと昨日見てきました。なんなんだ、あの映画館はっ!!
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センダック大好きな私は前からとても楽しみにしていたので、ひさびさにおまけ付前売り券もゲット(右上の携帯クリーナーです)。「かいじゅうたちのいるところ」はず〜〜〜〜っと前に絵本を読んで内容をすっかり忘れた頃、 今はもうないレーザーディスクで出たグラインドボーン・オペラの数枚組のセットにもオペラ版「かいじゅうたちのいるところ」を見てまた「かわゆい」を連発、 そしてその内容をすっかり忘れた今頃今度は映画になってやってきた、というわけです。
オペラ版はいわゆる現代オペラなので、かなりとっつき辛い音楽ですが、こちらは監督がスパイク・ジョーンズということもあってものすごく「今っぽい」音楽が使用されてます。

ま、内容はともかくなんと言ってもセンダックの描くあのかいじゅう、かいじゅうという日本語ですっかりお馴染みになっているけど、WILD THINGSですよ、あのなんとも言えない可愛らしさがどう映像になるか、オペラ版もそのまんまのぬいぐるみで可愛かったんだけど、こちらはジム・ヘンソン(久々に出たっ!!)だったんですねぇ!! まぁ彼はとっくに亡くなってるけど、あの工房はそのまま頑張っていて、エンドクレジット見て気が付いたんだけどとても感激しました。ええ、セサミ・ストリートやネバーエンディングストーリーのファルコンくんを作ったあのJim Henson's Creature Shopです。そりゃ可愛いさ!

日本では子供店長でおなじみのなんとか君が吹き替えしたりして子供向けに宣伝してるっぽいけど、これ、子供が見て面白いかなぁ? 子供の気持ちの話ではあるけど、大人になって始めて冷静に「大人の気持ち」と「子供の気持ち」がわかった上で感じる内容なんじゃないかと思う。 ちょっと他の人のレビューとか見てみたけど意外に辛口が多い。あの子やかいじゅうの暴れぶりの凄さが日本人には理解不能、みたいなことをいう人が多かったなぁ(友達もそんなことを言っていた)。私はあれ、オルタナ系のバンドの前の方でモッシュしてる連中に重なって見えた。私自身は暴れたくないし被害が自分に及ぶのもいやなのでそういうのは後ろに下がっちゃうけど、ライブで前に行って暴れたくなる人達って、あんな感じだよね。やっぱりスパイク・ジョーンズ、やっぱりアメリカ人が作る映画だよなぁ、と思った。だからちょっと「日本では〜」という常識を外してみないと「なんだこれ」になっちゃうんじゃないかな。
by overrising | 2010-01-26 12:55 | 映画