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音古痴新 overrising.exblog.jp

音楽中心に


by overrising

近畿地方に行ったので、見た映画はKinky boots

あとで書くけど大阪に行きました。無論お目当ては某6人組の楽日。相変わらず可愛い奴らでコンも満足、大阪も遊べました。

コン終了の翌日月曜日、帰りの時間までの暇つぶしに映画でも見ようと思いまして、チケットのある親指探しでもよかったんだけど、HEP近くの映画館で見つけたKinky bootsの文字、お、せっかく近畿にいるのだ、これを見ろと何かのお伝えに違いない。

基本的にこのブログでは余程、もうどうしようもないと思わない限りはそんなにネガティブなことは書かないようにしています。 多少思ったより甘めな感想を書いているということです。無論お世辞すら言いたくないものだってあるけどさ。とはいえこの映画はねぇ、もう私は本当に心の底から感動しちゃったですよ。 これを見た皆さんが今すぐにでも映画館に行ってこの映画を見て欲しい、そう思うのであります。

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トレインスポッティングとか、フル・モンティとか、そういう英国映画、はまる人はすごいはまるけど、私は正直「まぁ好き」って程度でそんなに入れ込んだことはなかったな。同じ系譜なんだけど何故この映画だけに凄く感動したのかはもしかしたら自分の気分の問題なのかもね。

簡単なあらすじ: ノーサンプトンの靴メーカー、もうね、職人さんたちがいかにもな田舎のイギリス人。社長が急死してあとを継いだのはちょっと頼りない息子。彼がねぇ、本当、切ないほどいとおしいです。こんな人がいたら本当に助けたくなる。
日本もそうだけど、良質な職人仕事よりも、目先の値段の安さから安物ばかりが売れる状況の中、老舗のこの工場も経営の危機に直面するわけですよ。そこで新規顧客の開拓に乗り出す。目をつけたのは・・・、 小さかったり、壊れやすかったりするのにもかかわらず女物で我慢するおかまさん達(トランスベスタイトではないと言ってたなぁ)の為に、「男性用の女性(みたいな)ものヒールのブーツ」なんですね~。

このドラッグクィーン役のキウェテル・イジョフォーという人の歌が良い。女装姿もなんだか可愛くて、セクシーで、そしてかなり悲しい。 やっぱりなんと言っても社長役のジョエル・エドガートン、 こんな人がいたら・・・、 人として素敵過ぎるぅ~、イギリス人のいいところを見事なまでに全部出し切っていると思う。本当、切ない。泣いちゃうよ~。

しかもなんと実話だという・・・。ブルックスっていうメーカーで日本にも入ってとるみたいです(ドラッグクイーン用のブランドも勿論ちゃんとあるということです)。そして映画に使われた工場はトリッカーズというメーカーの工場、これも日本に入ってます(確か1足6万円以上したような気がする)。(ずっと行ってないけど)イギリスに行くと必ず靴買ってたなぁ、まぁ流石にもっと安いものだけど、イギリスのちょっと無骨な重たい靴が大好きなせいもあって凄くいろいろ感じるものがありましたよ。 そういやぁ普通の靴じゃないけど、バレェシューズもね、イギリスにはフーリードっていう老舗のメーカーがあって、チャコットがどんなに真似しようとしてもできなかった、結局企業買収して随分前に自分とこにとりこんじゃったんだけど、どうなったかなぁ。 私も結局バレェシューズなんて関係なくなっちゃったもんでその後の展開はわからないけど、職人仕事は大手の生産ラインに乗れるわけもなくこつこつと創られるもの(だから値段も高い)、そういうのがどんどん失われていくのは世界的な傾向なんだろうね。 

   かと言って、じゃお前は職人の作った高級品をほいほい買えるか?と聞かれたら買えないんだけどさ・・・・
by overrising | 2006-09-05 22:00 | 映画