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音古痴新 overrising.exblog.jp

音楽中心に


by overrising

manic street preachers (TV showライナーノーツ)

今日はCDでもライブでもなく夕べ放映されたmanicsのセルフライナーという番組について。

live foreverという映画を見た時、「やっぱりバンドはバカが強いな」と思った。いかにも普通の事を話しているブラーやパルプがなんだか情けなく見えるのに対し、マヌケな発言を繰り返すオアシスのなんと頼もしい姿!! ロックはこれだよな、と思ったもんだった。

このTVはジェームスがnew albumの曲全てを自身で解説していて、当然の事ながらマトモな事を言っている。同じ「労働者階級出身」をウリにしてるけどオアシスとは大違いだ。だけどlive foreverのような情けなさはまるでなかった(まぁあれは映画だからわざと誇張して作ってるんだろうけど)。曲の内容もよくわかった。

私は何故か東京でもロンドンでも偶然何度かジェームスとリッチーを見た事がある。いや、マニックスのおっかけをしたことはなくて、本当に偶然レストランやクラブで見かけただけなんだけど。ジェームスはいつもとても感じの良い人に見えた。後に雑誌のインタビューで、「心の中でムカついていても他人には感じよく接しないといけないと教育されて未だにそうせざるおえない自分が辛い」というような話をしていた。TVの中の彼も「感じの良い青年」に見える、でもとても辛そうでもある。勤めてニコニコしているように見える、でも心の底からの微笑みには見えない。

9.11の事件は当然の事ながら彼等にも大きな事だったらしい、いや、誰にだって大きな事件だったけど。バンドの立場や状況も変化して、昔のような過激な姿は陰を潜めたけど、やっぱり全然変わってないジェームスを見て、さらに深く安心した。でもそんなに頑張らなくてもいいんだよ・・・・。
by overrising | 2004-11-13 22:27 | music : UK/US